「月齢ごとに見てわかる育児新百科」が終わろうとしている
育児書の月齢目次欄を見て涙が止まらない平日の昼間、ド素面。
1滴の酒も入らい状態で、本の目次を見るだけで嗚咽がこみ上げてくる状況を、半分は冷静に「育児とは狂気だ」「これはブログに書かなければならない」などと考えていたので、この時の気持ちを書き残しておかなければならない。
手持ちの育児書を含むおそらく多くの一般的な育児書は、1歳までは1ヶ月単位での月齢で区切られ、その後は1歳~1歳ヶ月、1歳3ヶ月~1歳半、1歳半~2歳、2歳~3歳、など月齢が上がるにつれてアバウトになってゆくものらしい。
最初は「え?そんなばかな。1歳1ヶ月ないんか」と思ったが、実際に息子が1歳を過ぎてから、育児書をめくる頻度は減っていった。ざっくりしはじめたのだった。
息子が生またばかりの頃、1週間、10日、1ヶ月を無事にやり過ごせることを指折り数えていた。早く、なんとか。無事に、なんとか。次は。次はなにをすれば。
生後2ヶ月になったら。生後3ヶ月になったら。もう少ししたら首がすわる、そろそろ寝返りができるようになる。体重の増加、授乳の回数、ベビーカーのヘッドレストの角度、用意する服のサイズと、もうすぐ気に入りそうなおもちゃ。予防接種のスケジュールと離乳食を始める時期。乳児検診で質問したいこと。
あの頃は息子のことで頭がいっぱいで、いつも心が締め付けられて、ほんのささいなことが気になって、どうしたら良いかわからなくて、夜中にすがるようにめくったページ。
それが、もうすぐ終わりそうなのだ。
今息子は1歳8ヶ月で「1歳6ヶ月~2歳」のページを参考にしているのだけど、その次は「2歳~3歳」の項目を残すのみになってしまった。
お世話になった「月齢ごとに見てわかる育児新百科」が終わろうとしている。私はとても頑張ったと思う。頑張った。これまでよくやった。そして息子は2歳になろうとしている。
自分の人生を振り返って、こうまで「全力で、絶対に、自分は頑張った」とキッパリ胸を張って言い切れることは他にないかもしれない。
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先を行く親御さん、今奮闘中の親御さん、これから親御さんになる方、お仕事を頑張っている方、勉強を頑張っている方、趣味に打ち込んでいる方、おじいちゃん、おばあちゃん、ニートも犬も猫も、象もキリンも、みなさまにエールを(結局今は酔っぱらい)