かわいいむすこはずるい。

2016年春に息子が生まれました。

私だって哺乳類

私はどうやら本当に哺乳類だったらしい。

 

人より大きいおっぱいを持ってこれまで生きてきて、おっぱいなんていらん男が寄ってくるためのしょーもない脂肪の塊だと思っていた。ボクシングをするのにすげー邪魔だったし、グラビアアイドルやってるでもないんだから乳で商売が成り立つわけでもなく、生産性ゼロ、無用のデカ物だった。しかしようやくこれが正しく役に立つ時が来たようだ。

 

ところでみなさま「搾乳機」って知ってますか。北海道のホルスタインが乳につけてるアレ。牛乳を効率よく搾り取るためのあの機械。なんと人間用にもあるんですよ。ベビー用品売り場で見つけた時にはマジかよと思ったね。形や大きさは牛のそれとはもちろん違うけど、構造や仕組みはたぶん同じ。牛と人間、同じ。ひゃー。

 

その搾乳機を入院している産院で「使いますか?」と渡された。アレだ!とワクワクした。意気揚々と使ってみた。小さな半透明のカップを乳首にかぽっと装着、スイッチを入れるとシャコシャコと音を立てながら、私の乳首がカップの中で空気圧によって伸びたり縮んだりする。そしてポタポタとカップから哺乳ビンへと搾り取られた乳が出てきた。なんじゃこりゃ。笑いが止まらんかった。切った腹が痛くて痛くて笑いを堪えようとしたけど、搾乳されて伸びたり縮んだりする乳首見てるともうたまらんかった。哺乳類…!!!

 

もちろん直接赤子にも与えてみた。あいつすげーわ。もう、必死。生きるために必死。「俺巨乳好きやねん」とかのたまう世の男共とは必死さの次元が違う。赤子からすれば、世の男共のそれはファッション巨乳好きであると。おっぱいはエンタメではない。お前らは乳が無いと明日死ぬのかと。OPPAI OR DIEかと。

 

もう私は感動したね。こんな切実に乳を求められたら応えてあげたくなるよね。

 

そしたらただでさえデカかった乳がますます巨大になってゆき、ついにはブラジャーが砕けて吹っ飛んだ。マジやでこれ。マジでマジで。