かわいいむすこはずるい。

2016年春に息子が生まれました。

まみたとスプラトゥーン1【スプラトゥーンとの出会い】

スプラトゥーンのことを語る前に「株式会社はてな」という風変わりな名前とその名の通り風変わりな社風の会社についてまず説明しなければならない。

 

大学進学のために地元岡山から京都へ引っ越してきた私は「京都」というキーワードでとにかく連想したのは、清水寺でも、お抹茶でも、河原町でもなく「株式会社はてな」だった。

 

私がインターネットの世界に足を踏み入れてから最初に出会ったサービスを提供していた「株式会社はてな」は京都に本社を置く会社で

 

”コンテンツプラットフォームサービスで培ったシステムや技術、ノウハウをコンテンツマーケティング、テクノロジーソリューション各サービスに活用しています”(公式サイトから引用)

 

 

へぇ。そうか…

というかそもそも今このブログを書いている「はてなブログ」を運営している会社で、その他にも「はてなブックマーク」「人力検索はてな」などwebサービスを作っている会社なのだけど、私はずっとこの会社の作っているサービスのヘビーユーザーで、というかファンで、京都に住むんだったら絶対この会社で働きたい!と10代の頃から強く願っていた、ので、入った。

 

で、入ったら、びっくりした。みんなすげーオタク。右を見るとオタク。左見てもオタク。絵に書いたようにオタク。エレベーターの中で一緒になった社員の人に挨拶するが目も合わせてくれない。なぜなら当時の私、金髪つけまつげミニスカのギャル。なぜなら前職はプリクラメーカーの社員だったから。プリクラメーカーはギャルの巣窟。そこからオタクの巣窟へ移籍。異文化交流がうまくいかない。言語が通じていないのだろうか?チョベリバ?…泣いた。

 

エレベーターの中で目をそらされる程度に社内で浮いていたギャルはある時こんな仕事を任された。

 

株式会社はてなと提携している任天堂という会社が販売しているNintendoDSというハードウエアにプリインストールされている「うごメモはてな」というサービスがありまして、それはDSの主要機能であるタッチパネルとタッチペンを活用することにより、ユーザーはイラストを書くことができます。さらにそのイラストはパラパラ漫画のような動画が制作でき、加えてインターネットに接続すると書いたイラストを多くのユーザーに公開できるというサービスがあるのですが、その「うごメモはてな」というサービス内に有料課金要素があり、ユーザーのホーム画面のスキンを変更する機能があるので、それを作れ、これがお仕事です、おk

 

おけ。

 

やってみた。がんばった。その仕事の出来はさておき、ギャルはあることに気がついた。

 

この会社は任天堂と縁深い。任天堂も京都だし、つまり任天堂のゲームをやればこの社風に馴染めるんじゃね?みんなと仲良くなりたい。

 

よくよく観察してみると、昼休み、食事を終えた社員たちは雑談をしたり、オフィスの休憩スペースでゲームに興じていた。

また、社員のプライベートなSNSアカウントを覗くと、だいたいアニメかゲームの話だった。その中でひときわ多く目にしたのが「スプラトゥーン」というワードだった。「サーモンラン」「会社の研修にSwitch持っていく」「鮭今夜やる」「わかばでガチマ潜る」「Switch予約した」「インクアーマーつええ」

 

みんな何を言っている?????

 

半年ほどその不可思議なタイムラインを眺め続けていた。

 

そうして私は答えに辿り着いた。

 

NintendoSwitchというハードウエアを購入すればこの会話に参加できる、と。

 

しかし入手困難だった。結局Switchを購入できた頃にはみんな飽きていた。

はてなのみんなは飽きていたが、私はやってみたかった。スプラトゥーンがやりたい。はてなの人々を熱狂させていたあのゲームを。