かわいいむすこはずるい。

2016年春に息子が生まれました。

自分を犠牲にして欲しくなかった、子育てのエモい話

エモいこと書きます。

 

私の母は私が幼い頃「あんたら(私と妹)のためにやってあげてる!」「あんたらがいるからお母さんは○○ができない!」「ああ忙しい忙しい」が口癖の、子育てのために自分を犠牲にして頑張っている、あんたたちのためを思って全部やってあげてる、と度々アピールする人でした。

 

例えば習い事の送り迎え。その習い事の月謝の支払い。月謝のためのパート。当然家事全般。

 

常にイライラしていて、笑顔で楽しそうにしているところを見たことがありませんでした。そもそも習い事は「母がやらせたかったこと」で、私や妹がやりたいと懇願したサッカーやバレーボールは却下され、私たちが習っていたのは母自身が幼い頃にやりたかったであろう、ピアノ、スイミング、英会話でした。

 

ピアノもスイミングも英会話も全然好きになれず「そんなにお母さんも負担だと感じているなら辞めたい」と何度もお願いしましたが、結局辞めさせてもらえませんでした。

 

手間暇とお金をかけて育ててもらったこと、今なら感謝できます。が、完全に反面教師。絶対にああはなるまい、と心に誓った妊娠中。そして産後早々ボクシングジム通いを再開しました。あと夜泣きに疲るれと夫に息子を託して深夜の弾丸プチ家出を何度もかましました。ひとりカラオケ最高。

 

「私が楽しそうにしていること」「私が笑顔でいる時間が多いこと」が何よりも、息子にも夫との関係にも良いのだと信じています。そのために多少無理なワガママを通してでも、母親らしくなくても、好き勝手させてもらいたい。

 

夫の負担はよそのご家庭より多いかと思います。が、だんだん慣れ、それが当たり前になってきているようです。そして「産後太らなかったね」と喜ばれたらボクシング通いの必要性をしつこくアッピールしておきます。

 

ところで「あんなお母さんにはなるまい」の私のお母さんは、娘たちが成人してから、私たちに強制していたスイミングと英会話を自分で習い始め、生き生きし始めました。

 

「ピアノはさすがに遅かった」とのことですが、還暦を過ぎてた現在、毎日が楽しそうです。

 

今の母なら「あんなお母さんになりたいな」と思えます。